- 普段使いできる伊万里焼を探しに大川内山の窯元を巡った記録
- 子連れランチには美味しくて入りやすい「ドライブイン 鳥」がおすすめ
- 嬉野温泉での宿泊や忍者村、帰りの素敵なおまけカフェ情報も
1. 伊万里焼を求めて大川内山へ
半年近く前の記録になってしまうけれど、
福岡市内から弾丸的に一泊旅行で行った、
伊万里近辺の記録を残しておきたい。
目的は、「大川内山」で、
新しく食器を買うことである。
使い勝手のいい小皿や、親子丼などを食べる用の丼、うどんやそば用の椀が欲しいなと思っていたのである。
この、大川内山という場所は、
昔の鍋島藩の藩窯としてつくられた、
「いっぱい個人の窯元があるところ!」である。

まずは前置きの説明なのだけれど、
現在、ここ付近には3つの「〜焼き」と呼ばれるものがある。
「伊万里焼」、「有田焼」、「波佐見焼」である。
この3つの地域は隣接しているのだけれど、
それぞれ焼き物として有名な街なので、
少しややこしいことになっている。
分類はすごく簡単で、
佐賀県伊万里市で作られれば伊万里焼
佐賀県有田町で作られれば有田焼
長崎県波佐見町で作られれば波佐見焼
と分けられる。
ただ、これは現在の話である。
例えば、
美術的に有名な「古伊万里」は、
昔に有田で作られた焼き物である。
しかし、伊万里の港から輸出された。
現在の定義に当てはめれば有田焼なのだけれど、
伊万里から輸出されたので、伊万里焼と呼ばれた。
なんか、イエメンとエチオビアのモカコーヒーみたいことになっている。
今回の旅の目的は、
芸術的に価値のある骨董品を探しに行ったわけではなくて、「普段使いする、少しいい食器」を買いに行くことだった。
そのため、全く分からない複雑な芸術的な分類は無かったことにして話を進めさせて頂ければと思う。
大川内山は佐賀県伊万里市にあるので、
つまり現在でいう「伊万里焼」を買いに行ったことになる。
実は、3つの中で、これが日本全国では一番馴染みがないものではないかと思う。
「有田焼」は、やっぱり昔からの高級路線、ブランド力があって、芸術的な染付がしっかりしてある、日本人なら誰でもイメージできるものだ。
祖父母の家とかに、よく置いてあったやつだ。
よく言えば「伝統的で綺麗」、逆に言うと「古風で使いづらい」といった印象がある。
「波佐見焼」は、最近よく話題になってきている。
日本伝統の陶磁器でありながら、カラーが豊富、オシャレで実用性も兼ね備えた西洋らしさを感じる。
マーケティングに非常に成功していると思う。
また、お値段も、若い人向けなのもあってお手頃だ。
ただ、自分の好みの問題かもしれないけれど、
少しポップすぎる、というか安っぽく思えてしまう。
カラーやデザインが豊富なのはいいのだけれど、
arabiaやiittalaのような洗練されたデザインには、
どうやっても見劣りしてしまう。

可愛さに振ったとしても、どこか日本っぽさが出てしまって、ポーランド食器のようなメルヘンな可愛さが感じられないのである。

そこでいくと、「大川内山」の伊万里焼は、
自分の求めるラインに丁度合致するのが見つかる。
たくさんの窯元があり、
それぞれが独自の路線を貫いている。
基本的には和のテイストのものが多く、
芸術性を備えながらも、普段使いしやすいところが非常に良い。
平均的な価格帯としては、
決して安くないけれど、高くて手が出ないということはないのが殆どである(もちろん、超高級なところもある)。
もう一つ大川内山のよいところは、
窯元巡りをしやすいところだ。
昔ながらの山合の道風景に、
たくさんのギャラリーが並んでいるので、
自分の気に入りそうな窯元を探しながら観光するのも楽しい。
お店によっては、その窯元の食器でカフェを営んでいたりする。
山散歩の休憩がてらに、デザートとコーヒーを楽しむことができる。
夏に行ったのだけれど、山の中なので、多少の涼しさはあるものの、
休憩所と氷菓は非常に有難かった。
実は波佐見町にも似たような、窯元の集落がある。
陶郷 中尾山というところだ。
世界最大級の登窯があるところなのだけれど、道は狭くで坂は急なので、あんまり観光に適していない。
そもそも、ギャラリーを開いているお店が少ない。
波佐見焼は、どちらかというと町内に点々と、カフェorレストラン+ギャラリーという形で売っている店が多い。
有田焼に関しては、
年に一度、ゴールデンウイークの頃に、有田陶器市というイベントをやっている。
それ以外は、ポーセリンパークという施設があり、そこを訪ねるか、あとは昔からある古い窯元を訪ねるしかない。
つまるところ、
観光するにしても、食器を吟味するにしても、
大川内山は実は中々いい隠れスポットなのである。
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2. おすすめランチと窯元めぐり
伊万里に行くにあたり、
唯一の問題点がランチかもしれない。
宿泊は、近くに武雄温泉や嬉野温泉などがあるので困らないけれど、
伊万里市を車で走っていても、あまり食べ物屋さんが見つからない。
そのため子供連れでお昼ご飯を食べようとなると、なかなかお店の選択肢がない。
大川内山とかで、パン屋さんでもやれば、とても雰囲気は良さそうなのだけれど、
集客が見込めないのかもしれない。
ご当地グルメといえば、伊万里牛という最高級和牛があるのだけれど、ランチにはあまり向かないだろう。
そこで、おすすめなのが、
今回行った「ドライブイン 鳥」である。
数年前まで、MARK is ももち内のフードコートにもあったのだけれど、いつの間にか無くなっていた。
少し地元の人たちに愛されていそうなお店で、30ふんほどのまつくらいには混んでいた。
鶏めしも、七輪で焼く鶏肉もとても美味しい。
子供連れでも入りやすいし、期待以上に美味しいので、もしまた伊万里に行くときはリピートしたい。

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さて、大川内山に着くと、
徒歩1時間くらいの範囲内に、
20を超える数の窯元のギャラリーが散らばっている。
まずは、その中から自分の好みに合う窯元を探していく。本当にどこも個性があって、見ているだけで楽しい。
今回、色々迷って購入した5つの窯元と、その商品を紹介したい。
もちろん、他の窯元も、欲しくなる商品がたくさんあったし、以前来た時に気に入って買ったりしたので、
もし、実際に行くことがあれば、全部の窯元を訪ねてみてほしい。
1. 青木陶房
なぜか、ひとつだけ離れたところにある。
そして、登り坂の先にあるので、スルーしてしまう人も多いかもしれない。
ベビーカーを押しながら、
巨大なジョロウグモの巣を横目に見つつ進んでいくと、水路を渡った先に古民家がある。
ギャラリーは、少し小さな畳敷きの一室。
丁寧に店主の男性が案内してくださった。
ここは、なんと言っても、青磁しか扱っていない。
せっかくここまで来たからなぁという思いもあり、
小皿を二枚ペアで購入した。
これがとても美しく、
副菜を乗せるのに、とても映えて頻用している。

また、お味噌汁の味見をするのにも格好がつくので、よく使用している。
シンプルな青磁しかないけれど、
それ故に特化していて、とても綺麗なので、
頑張って行って、買って良かったと思う。
2. 巒山窯
他にはない、墨弾きという技法を用いているらしい。
何より私の気に入ったのが、黒と、それを巧みに薄めて出来る緑の色合いである。
少し器そのものが格好良すぎるので、
使い勝手という面では難しいかもしれないけれど、
この色が好きになったら、買ってしまうだろう。
ここでは、丼をペアで購入した。

本当はもう少し、しっかりと柄が、描かれている物が欲しいところではあったのだけれど、
使い道を考えると、この丼がどうしても欲しかった。
1つ一万円を超えていて、少しお高かったけれど、
この丼はすごく軽くて使い勝手がよい。
柄のほかは純白なのも、実際に使うととても綺麗である。
3. 虎仙窯
山道の中腹に位置するギャラリーで、
普段使いに良さそうな食器から、
絵付けがとても美しい高級なものまで幅広く取り揃えている。
ここではカキ氷やケーキを楽しむことができる。

格別に美味しいわけではないけれど、
ちょうど休憩しつつ涼むのには非常に助かった。
子どもたちのご機嫌もしっかりと良くすることができる。
使い勝手の良い食器も多く青磁の小鉢を購入した。
これも、今は頻用している。
いつかは、高級なビアマグみたいなものも欲しいなと思った。
4. 瀬兵窯
ここも、他とは一味違う器がたくさんある。
彩りも綺麗で、和のカッコよさがポイントの窯元だ。
前回、妻と2人で、子どもが生まれる前に大川内山に来た時に、焼き魚などを乗せる角皿を買った。

今回は、マグネット付きの輪ゴム掛けと、
子どもたちが欲しがった鳥の箸置きを購入した。
こういう小物を探すのもとても楽しい。
5. 寛右エ門窯
最後に紹介するのは寛右エ門窯というところだ。
ここが一番思い出に残っている。
一見、普通の窯元でスルーしそうなのだけれど、
中に入ってみて、「阿南焼」という綺麗な器が並べられていた。
うどんや、お蕎麦を食べるためのお椀として、
非常に良さそうだったので、一目惚れで購入した。

様々な色付けの模様があったのだけれど、
自分の欲しい大きさで、好みの模様を新しく作ってくれるということだったので、
前払いでお金を払って、1ヶ月ほどで到着するということであった。
サービスもとても良くて、子供たちにステラおばさんのクッキーをくれた。
そして楽しみにしながら、お店を後にして、
大川内山から帰ろうとしていたところ、
寛右エ門窯 から電話がかかってきた。
なんとクレジットの会計の引き落としがされていなかったとのことだったので、
お店にもどって会計をしたのだけれど、その時に、サービスで器を1つくれた。
その後、一ヶ月ほど経ち、なかなか器が送られてこなかったため、
お伺いの電話をしたのだけれど、結局2ヶ月近くかかった。
すると、全然気にしていなかったのに、もうひとつ器がサービスで入っていた。

サービスが良すぎる。
しかも、サービスで頂いた器も、自分では買わなかったであろう、地味な模様ではありながら、残ったお総菜などを入れるのに非常に重宝している。
もちろん、阿南焼の器も、うどんや蕎麦と非常に相性がよい。
口当たりがよく、スープを飲むのにとても心地よい作りになっている。
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3. 嬉野温泉宿泊と忍者村の感想
宿泊は、嬉野温泉の 「茶心の宿 和楽園」というところに宿泊した。

美味しいお茶を使った料理などや、お風呂などもあり、とてもいい宿であった。

とても、サービスが良かった。

そして、翌日は、
伊万里にある数少ない観光スポットである、
「忍者村」に遊びに行くことにした。
子供たちに、忍者の衣装を貸してくれて、そこそこは楽しめたのだけれど、
正直なところ、ココはあまりお勧めできない。
まず、近くにおいてある看板から、「これは大丈夫なのか?」
と思うようなところがある。
敷地の広さに対して、十分な量のアトラクションが設置されていない。
手入れが行き届いていない遊具も多い。
また、アップダウンが激しい為、ベビーカーでの移動は結構大変だ。
忍者ショーは頑張ってはいるけれど、
その他のアトラクションで働いているスタッフは、
あまりやる気がないのか適当なところもある。

あまり、ほかの候補はないのだけれど、
可能であれば他の観光を探した方がいいと思う。
佐世保に足を伸ばすのが良いのではないだろうか。
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4. 旅のまとめとおまけのカフェ
以上が、伊万里観光の記録である。
特に、「ドライブイン 鳥」と、「大川内山」はおススメだ。
また、器の写真を撮るのは結構難しいということに気づいた。
本当はもっと綺麗なのに、と思うのだけれど、
自分の家の照明が暖色系統しか無いこともあり、
写真ではどうしても暗くなってしまう。
それはさておき、
お気に入りの食器を買い集めるのはとても楽しい。
新婚旅行で行ったフィンランドで買った食器や、
時々、買い集めているポーランド食器、
ぞして大川内山で買った食器と、お気に入りの食器が増えてきた。
次行くときは、こどもたちがプラスチックの食器を卒業するときだろうか。
大川内山に限らずとも、どこか旅行に行ったときに偶然みつけるのも楽しみである。
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追記;
佐賀方面から福岡に帰るとき、
所々になかなかいいカフェがあったりする。
今回は「slow cafe」というところに寄った。

スイーツも美味しかったし、
ヤギに餌やりもできて、
忍者村で少し欲求不満になっていたけれど、
有終の美を飾ることができた。

前は他にも武雄あたりに、
beee+という果物パフェや、
パスタなどの美味しいカフェがあったのだけれど、
夜逃げしてしまった?とかなんとか、、、
穴場スポットも多いので、
また少しずつ開拓していきたいところだ。
2026年3月24日