hoimicleの日記

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【読書記】傲慢と善良 辻村 深月

この記事のポイント
  • 辻村深月『傲慢と善良』の読書感想
  • 共感できる登場人物と現実的な恋愛描写
  • 今後の読書予定と万博公式ガイドブック

1. 辻村深月『傲慢と善良』の感想

今回の読書感想文は辻村深月氏の「傲慢と善良」である。この本はとても、売れた本なので読んだことがある人も沢山いらっしゃるのではないだろうか?

publications.asahi.com

個人的には興味ないのだけれど、映画化もされているようである。

 

辻村深月といえば、はじめて読んだのは高校生の時だっただろうか。

「スロウハイツの神様」がとても印象に残っている。それ以来、何作も読んだけれど、どの本も素晴らしい。

おそらく、ほとんどの作品が、ミステリというか、叙述トリックというか、一つ大きく展開を動かすトリックを潜ませている。それを、登場人物と共に体感できるような読書感が特徴だと思われる。

それでも、ハッピーエンドだろうと予測ができて、それが決して裏切られることもないので安心して読むこともできる。

 

2. 魅力的な登場人物と現実的な恋愛

これらの要素をより際立たせ、読んでいて楽しくさせてくれるのは間違いなく登場人物たちの親和性の良さであり、それが辻村作品の人気の所以であると思う。

簡単に言ってしまうと、キャラがみんないい人であり、それぞれに共鳴してしまうような感覚だ。

自分の身近にいてほしいような人、もしくは自分がそのようにありたいなと思う人が幸せになっていくのを喜ぶ、そんな温かい感覚になる。

 

本作は「恋愛小説」と銘打ってはいるものの、

いわゆる中高生がガラケーで読んでいたような恋愛小説ではなくて、ものすごく「現実的な」恋愛小説である。

どちらかというと、すでに結婚している人のほうが刺さる内容になっているし、読んでいると自分に問いかけることが多い。

必然的に読者に対して己の人生を省みることをを促すため、人それぞれの読み方となる。読者依存度は今まで読んだどんな本よりも遥かに高い。その点からも絶賛されるのも頷ける。

 

3. 他作品へのリンクと今後の読書予定

辻村作品では、他の本で登場した人物が、脇役として登場することが結構ある。

最近、あんまり同氏の作品を読んでいなかったため、気づくことはできなかったけれど、「島はぼくらと」や、「青空から逃げる」といった作品のキャラクターが登場しているらしい。

以前、本屋大賞を受賞した「かがみの孤城」を含めて、まだ、読んでみたい作品が沢山ある。「闇祓」という、ホラー作品もあるらしく、そちらもまた読んでみたい。

とはいえ、辻村深月氏の小説は殆どKindleunlimitedに出てくることはない。仕方のないことだけれど、安く購入できるときか、もしくは元気が欲しくなったときに取っておくことにしようと思う。

 

「傲慢と善良」を読んで、少し読書欲が満たされたのか、少し最近は読書ペースが落ちてしまった。いま読んでいるのは、「万博公式ガイドブック」である。こういった、しっかり印刷されたガイドブックやカタログの類は実際に手に取って読むに限る。


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4. 叙述トリックと今後の楽しみ

そういえば、unlimitedで「叙述トリック 短編集」というものも読んだ。

kodansha-novels.jp

あらかじめ叙述トリックが仕込まれていると明言したうえで読む本で、半分も分からなかったけれど、ぽんぽんと読めて楽しい小説であった。

他にも、森見登美彦氏の「シャーロック・ホームズの凱旋」や、万城目学の「ヒトコブラクダ層論争」などもダウンロードしているから、ぼちぼち読まないといけない。また、3月31日には竜の医師団の3作目が発売されるとのことだ。来週はSwitch2の発表もあるし、大学院生になって普段の仕事から解放されるし、楽しみな週になりそうである。

 

それでは、いつか私の子供たちも、本を読んでくれることを祈って。

2025年3月28日